家づくりコラム

最近では政府の少子化対策で「子ども3人以上の家庭は大学無償化」といった施策が注目されています。

しかし「5人家族になると間取りが狭いのでは？」といった心配の声も多く聞かれます。

そこで本記事では、5人家族の寝室レイアウトについてポイントをご紹介します。

新築住宅の間取り計画等をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

このコラムのポイント

• ５人家族にぴったりの寝室レイアウト方法を検討してみましょう。
• 間取りの広さやお悩みに合わせた計画で快適に過ごしましょう。

5人家族の間取りでよくあるお悩み

一般的な日本の家庭は「夫婦＋子ども2人」が基本とされている場面が多く、子ども3人がいる5人家族はまだまだ少数派です。よくあるお悩みとしては、下記の点が挙げられます。

• スペースの不足
• プライバシーの問題
• 収納スペースの不足
• トイレやバスルームの混雑
• 家事や子育てが大変

5人家族の場合、間取りには十分なスペースが必要です。リビングルームや寝室、キッチンなど、各部屋が充実していることが重要です。

人数が多い分、プライバシーの確保が課題となることがあります。家族それぞれが、自分のスペースを持てるかどうかが懸念される場面が多くなります。

また収納スペースやトイレの数が足りていないと、日常生活に支障をきたしてしまうことも多いです。

共働きの場合には毎日バタバタと家事・育児をすることになり、よりいっそう間取りの効率が求められます。

こういったお悩みに対処するためには、家族のライフスタイルや優先事項に合わせて適切な間取りを計画することが重要です。

5人家族の寝室｜①子どもが小さい時期

ここでは、5人家族の寝室の割り振り方についてご紹介します。日本の住宅の場合、子どもが小さい時期には一緒に添い寝するスタイルが一般的です。

それぞれのライフスタイルに合わせた部屋の使い方ができるように、間取りも工夫しましょう。

5人家族の寝室の広さは何畳？

5人家族が一緒に寝る場合、最低4～6畳程度の広さが必要です。

子どもが小さい時期であればそれほどスペースが必要ないので、狭くても比較的快適に過ごせます。

ただし赤ちゃんの時期には、添い寝で気付かずに押しつぶしてしまう事故の危険があります。

できればベビーベッドを併用するなど、状況に応じた対策をしておきましょう。

広さだけでなく収納スペースや動線も考慮して、家族全体が快適に過ごせる寝室の配置を検討することが重要です。

寝具のパターン

寝具のパターンとしては、布団やベッドがあります。

布団の場合は3～4枚を床に敷き詰める形にすると、部屋全体を有効活用できます。

一方でベッドの場合には、「ダブルベッド2台」、「ダブルベッド＋シングルベッド2台」など、部屋の大きさに合わせた組合せが可能です。

シングルベッドは、将来子どもが個室に移動したときにそのまま使えるので便利です。

ただしベッドには転落の危険性があるので、ベビーサークルの設置などで工夫しましょう。

＞関連コラム：【35坪の総二階】2〜4LDKの間取りを紹介｜費用相場も解説

5人家族の寝室｜②子どもが個室で寝る時期

子どもが小学校高学年程度に成長すると、個室で寝るようになります。

小さいうちは狭い間取りでも問題なくても、だんだんと部屋のスペースに関するお困り事が増えてくる時期です。

こうなって初めて困ることが無いように、事前にしっかり計画しておきましょう。

個室は最低3部屋必要

基本的には、子ども達には一人ずつ個室を与えるのが理想です。

これによりプライバシーが保ちやすくなり、家庭学習でも集中しやすくなります。

しかし間取りの広さの都合上それが難しい場合には、「主寝室＋洋室2部屋」の合計3部屋は最低でも確保するようにしましょう。

洋室が2部屋あれば、同性の兄弟姉妹で部屋を共有できます。

二段ベッドや勉強机が一体となったシステム家具も多く登場しているので、家具で間仕切りするといった工夫で快適に過ごせます。

寝具のパターン

寝具のパターンとしては、布団やベッドが考えられます。

布団であれば、寝るときだけ敷いて起きたら片付けるといった使い方ができます。

昔ながらの日本の生活スタイルに近いですが、こうすることで狭いスペースでも十分に活用できておすすめです。

一方で、子ども達には二段ベッドを使用する方法があります。

二段ベッドは縦の空間を有効活用できるため、5人家族にぴったりです。

カーテンやパーテーションでスペースを区切れば、プライバシーも守れます。

5人家族の寝室レイアウトのポイント

＞施工事例：レトロなアイテムがマッチした家族の絆や共感を育む家

ここでは、5人家族の寝室を計画する際のレイアウトのポイントをご紹介します。

家族の人数が多くても、間取りを工夫すれば快適に暮らせます。

注意点を守ることで、暮らしやすい住宅計画を立てましょう。

動線計画を立てておく

5人家族の寝室レイアウトを計画する際、「動線計画を立てておく」ことは重要です。

そもそも動線とは、住宅内を移動する際の経路のことを指します。

これには基本的な経路を表す「生活動線」や、家事を行う際の「家事動線」といった種類が含まれます。

例えば具体的には、寝室がバスルームに隣接している場合の動線を考慮する必要があります。

特に高齢の家族や小さい子どもがいる場合には、夜や早朝にトイレに行く頻度が増えます。

そのため安全にアクセスがしやすく、他の家族を起こさないように工夫することが重要です。

コンセントは多めに配置する

最近ではスマホやゲーム機器等の電子機器が浸透しており、コンセントの使用場面も増えています。

また、家族の生活リズムがバラバラの場合、それぞれが異なるタイミングでコンセントを使用することがあります。

スマートフォン、タブレット、ラップトップ、読書灯といったデバイス類を同時に充電・利用するためには、十分な数のコンセントが必要です。

そのためコンセントを多めに配置しておくことで、5人家族でも支障なく使えるようになります。

さらに、家族構成や生活環境は変化する可能性があります。

将来的に子どもが成長して個室を持つようになった場合や、新しい電化製品が導入された場合にも、十分なコンセントがあれば、柔軟に対応できます。

収納付ベッドもおすすめ

収納付きベッドは、5人家族の寝室レイアウトにおいて便利で効果的な選択肢です。

ベッド下のスペースを有効活用できるため、衣類や季節ごとのアイテム、寝具などを収納するのに向いています。

これにより、寝室内のスペースを最大限に活用できます。

特に、子どもたちの寝室ではおもちゃや書籍などが増えがちです。

収納付きベッドを使用することで整理しやすくし、寝室内の片付け習慣も身に付きやすくなります。

また収納付きベッドを使用することで、個々のメンバーが自分のものを整理でき、プライバシーを守りやすくなります。

特に、兄弟姉妹が同じ寝室を共有する場合にメリットとなります。

まとめ

5人家族では、家族が多いため生活に不便が生じる場面もあります。

しかし二段ベッドの活用や間仕切り等で工夫することで、狭いスペースでも問題なく使えるようになります。

本記事でご紹介した方法を参考に、快適な寝室の計画を立ててみてはいかがでしょうか？

＞関連コラム：南玄関で「家事動線」のいい間取り｜約30坪で快適おしゃれな住まいづくり

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