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家づくりコラム
【窓の高さ】種類別に床からの高さをご提案│安全性と快適さを考慮
住まいの快適さに大きな影響を与える「窓」は、どの高さに設置するのが最適なのか詳しくお伝えしていきます。
窓の種類もさまざまで、実用性に特化した物から、デザインを重視した物など、選択の幅も広がってきています。
そんな窓の魅力を最大に活かし、快適さを引き出すには設置場所も非常に大切です。
- 2階寝室の窓と、お隣の窓の高さが一緒なので気軽に開けられない
- リビングの窓を開けると、外を通る人と目が合う
- 小さな子供が身を乗り出すので、いつもカギをかけたまま
- 外から見たら窓の位置が、人の顔のようになっていて恥ずかしい
住み始めてから、設置する高さなどに後悔を感じても、簡単にやり直しはききません。
外壁の改修から行われるのでリフォームさながらの作業になりますし、強度の低下や、雨水の侵入など、壁に大きな負担がかかるでしょう。
そのようなことが起こらないよう、窓の高さを慎重に決めていきましょう。
コラムを読んでわかること
- 窓の必要性
- 窓についての建築基準法
- 窓の種類ごとの、最適な設置高さや特徴
窓の必要性を確認
まず窓の必要性について確認しておきましょう。
窓の必要性としてすぐに思いつくのが、外の光を取り入れる「採光」と、外の空気を取り入れる「換気・通風」です。
【採光】
採光を目的とする窓は設置する高さや、設置する方角が大きく影響します。
光の入り方次第では、眠りを邪魔したり、テレビなどが見えにくくなるので気を付けましょう。
窓の役割を採光だけに絞るのであれば、FIX(開閉しない窓)にするのもおすすめです。
仕事や学校がリモートになったり、家に居ながら買い物ができたりと、外の光を浴びる時間が極端に少なくなってきました。
太陽光は、セロトニンやビタミンDの生成を促す働きがあるので、心身ともに大切です。
部屋に窓があることで、家に居ながら適度に太陽光を浴びることができます。
【換気・通風】
換気や通風を目的とするなら、部屋に2つ以上の窓を設置して、空気の入り口と出口を作りましょう。
空気の出入りを、1つの窓で叶える「ウインドキャッチ連窓」というものがあります。
FIXの両サイドにたてすべり窓を付けた形状で、空気の出入りがこの窓一つで完結します。
このように窓には部屋の空気を快適に整える役割があります。
とはいえ採光や換気、通風などは窓でしかできないのでしょうか。
採光は電気で代行できますし、換気や通風は換気システムの導入が義務化しているのすでに整っています。
【開放感】
今の生活において、窓の必要性は「開放感」です。
家に居ながら外の景色を楽しむことができますし、時間の経過を感じることもできます。
先程、採光や換気は代行できるとお伝えしましたが、太陽のエネルギーを家の中に取り入れて、カーテンがたなびくほどの風を送りこめた時の体感には、代わりの利かない快適さがあります。
システムとしての代行ができても、人の感覚や感情までの代行はできないということです。
太陽の光と、外の空気を取り入れて開放感のある家に仕上げていきましょう。
窓の高さについての定めがあるのか│建築基準法を解説
家など建物の建築にあたって、さまざまな取り決めがされている物に「建築基準法」という法律があります。建築基準法の目的は次の通りです。
(目的)第一条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。
つまり安全な家づくりのために定められた法律です。
もし建築基準を守らずに建物を建てると、行政指導が入り「建築のストップ」「建築物の使用禁止」となり、完成している場合は「取り崩し後の再構築」となります。
指導に応じないとなると罰金や懲役がかせられる場合もあります。
建築基準法には細かな項目があり、それぞれに基準が設けてありますが、窓の高さについての取り決めはありません。
しかし窓の大きさについては、定められているので確認しておきましょう。
窓の大きさについての基準は、建築基準法の目的に準ずるもので「人の生命や健康を守る」ことと考えられます。
- 採光のための窓の大きさの基準・・・床面積の1/7以上
- 換気のための窓の大きさの基準・・・床面積の1/20以上(他の技術で換気ができていれば問題ない)
窓の大きさを決める際には、この基準を守っていきましょう。
では窓の高さに戻って、種類別にまとめていきます。
【窓の高さ】種類別に床からの高さをご提案
建築基準法に窓の高さについて定められていなかったことから、決まりはないことをお伝えしました。
しかし安全な家づくりのため、窓の高さには配慮が必要です。
腰高窓の高さ
腰高窓とは、その名前の通り人が立った時の腰の高さにある窓のことです。
引き違い窓やすべり出し窓、たてすべり出し窓とFIX(フィックス)を組み合わせたウインドキャッチ連窓など、さまざまな形状の窓が利用されています。
腰高窓を設置する高さは90~110㎝程度が適切とされています。
一般的によく利用される窓ですが、身を乗り出すことができるので気を付けましょう。
特に小さなお子さんがいる場合は、窓の高さを意識するだけではなく、窓の近くに足場になるようなものがないか注意してください。
体の幅が入りにくい縦スリット窓などを利用するのもおすすめです。
引き違い窓を一つ設置するより、スリット窓を3つ並べた方がオシャレになります。
腰高窓の高さは安全面を考慮して90~110㎝が適切をお伝えしましたが、窓の高さを一律にすることで、外観を整えることができます。
もちろん広い部屋に何枚かの窓を設置するのであれば、高さが揃っていた方が部屋の雰囲気も落ち着くでしょう。
窓の高さを揃える場合、窓の上の位置を、床の高さから2mに揃えることがほとんどです。
床から2mを逆算して、窓の大きさを決めると適切な窓の形状や大きさも決めやすくなるでしょう。
また人の目線の範囲にある窓なので、通りから見える位置に設置すると、気軽に開けることができないかもしれません。
家には基礎部分があるので、地面と床には60㎝程の差があります。
その差をもっても外からの視線が気になる場合は、設置位置の再検討をおすすめします。
ハイサイドライトの高さ
ハイサイドライトとは、部屋の高い位置に設置する窓です。
設置位置は天井ギリギリまでの高さを利用するか、天井から10㎝程度下げるケースがほとんどです。
人の目線が気にならないので、カーテンなどを付けなくても、プライバシーが守られやすい特徴があります。
高い位置に設置するので、光を効率的に取りこみ、部屋の広い範囲に届けます。
採光を目的として設置することの多いハイサイドライトですが、換気する窓としても適しています。
暖かい空気は上にたまる性質があるので、特に暑い夏の空調が整いやすくなります。
ハイサイドライトはFIX(開かない窓)を付けることが一般的ですが、換気目的も望むなら開閉ができるタイプを設置する必要があります。
手の届かない位置にあるので、チェーンを利用したり、電動式にして安全に開閉できるようにしましょう。
掃き出し窓の高さ
掃き出し窓とは、ほうきを使って掃除をする際に、ホコリなどをそのまま外に掃き出すためにつくられた窓です。
掃き出し窓の目的を理解すればわかるように、適切な高さはリビングとフラットになります。
リビングなどに作られることの多い大きな掃き出し窓は、人の出入りができるので、室内と庭などを繋ぐ出入り口として利用されます。
- キッチンからごみを外に運ぶ
- 庭に洗濯物を干すためにリビングから出る
- リビングに繋がるテラスを作って、掃き出し窓から出入りする
ほうきを使って掃除をすることがなくなった今では、人の出入りを目的とした窓といえます。
足をかけないよう、リビングとフラット状態に設置しましょう。
リビング計画に役立つ情報を、別の記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
窓を設置することで、採光や換気だけでなく開放感が得られるので、心身ともに快適な家にすることができます。
窓を設置する高さは、建築基準法などでも決まりはなく、安全と快適さを守れば自由度が高い印象です。
窓の種類ごとの特徴を理解して、見た目にも実用的にも有効な窓に仕上げていきましょう。
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記事監修者情報
東京・千葉・愛知の企画型注文住宅 アクティブハウス
建設業許可番号
特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号