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家づくりコラム

注文住宅の土地・建物価格バランス|どっちが高い方が良い?

注文住宅用の土地と建物

この記事ではこれから注文住宅を建てる方に向けて、土地と建物の価格バランスを詳しく解説します。

注文住宅づくりでは予算内で理想の住環境を実現するため、理想的な費用バランスを把握することが大変重要です。

土地と建物どっちに予算をかけるべきなのか、それぞれのメリット・デメリットを把握して正確に選べるようになりましょう。

土地と建物の価格バランスについての基本的な考え方も、ポイント別に分けて解説します。

 

ライン

コラムを読んでわかること

  • 土地と建物価格の適切なバランスは、建てる人によって変わります。
  • 費用バランスの上手な考え方を覚えておきましょう。

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目次
土地・建物価格のバランスは重要​
土地に費用を掛けるメリット
建物に費用を掛けるメリット
土地・建物バランスの上手な考え方

 

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■土地・建物価格のバランスは重要

注文住宅における土地と建物の価格バランスは、暮らしやすさや満足度を左右する大変重要なポイントです。

先に結論からお伝えすると、土地と建物どちらのバランスを重視するかは、家を建てる目的やライフスタイルによって変わります。

 

利便性の高い市街地の土地

例えば通勤時間や買い物の利便性を重視する方は、土地にお金を掛けて建物は節約したほうが満足度の高いマイホームになるでしょう。

 

郊外の安い土地に豪華な二階建てを建てる

逆に在宅勤務などで通勤の必要がなく、郊外の安い土地で暮らすなら建物にお金を掛けたほうが充実するはずです。

ここで覚えておきたいのは、他の人の土地・建物価格バランスがご自身に必ず当てはまるわけではないということです。

土地・建物それぞれに費用を掛けるメリットを把握し、理想のライフスタイル・住まい像に合わせてバランスを取れるようにしましょう。

 

 

■土地に費用を掛けるメリット

注文住宅用の宅地

 

エリア選択の幅が広がる

土地に費用を掛けると純粋に選べる物件数が増えるため、家を建てるエリア選択の幅が広がります。

「住みやすい街ランキング」で上位に入るような人気エリアも視野に入るため、思い通りのライフスタイルを実現しやすくなるのは大きなメリットです。

また予算内で検討できる土地が増えるため、理想の条件をクリアできる物件に出会う確率も高くなります。

 

住環境の良い土地で暮らせる

物件選択肢が増えることで、住環境が整った土地を選べるのもメリットの一つです。

 

□住環境の良い土地の例
  • 駅やバス停へのアクセスが良い
  • 公共施設や教育機関が充実している
  • スーパーやショッピングモールが近い
  • 治安の悪いエリアが近くにない
  • 周囲の建物や道路の騒音が少ない
  • 自然災害のリスクが少ない

 

暮らしやすさや利便性など、建物側ではどうしようもない要素を含む理想の住環境が手に入る可能性が高くなります。

 

家づくりに向いている土地を選べる

家づくりに向いている「いい土地」を選びやすくなるいのも、土地に費用を掛けるメリットの一つです。

 

□いい土地の条件例
  • キレイな四角形でムダがない
  • 建蔽率・容積率・建築条件などの制限が少ない
  • 電気・水道・ガス・下水道などインフラが整っている
  • 日当たりが良い

 

注文住宅づくりにおける「いい土地」の条件は、上記のように自由でムダのない家づくりができることです。

例えば三角形やうなぎの寝床と呼ばれる細長い土地は、建物の形が制限されて理想の家をつくれないケースが多いです。

キレイな正方形・長方形の土地はムダが無く自由な建物づくりができますが、反面競争率と価格は高くなります。

土地に費用を掛けることで、家づくりしやすい物件を選びやすくなるのです。

 

広い土地で庭や駐車場をつくりやすい

土地に予算を掛けると広い物件も視野に入り、余裕のある庭や駐車場を設計しやすいのもメリットと言えるでしょう。

広い駐車場は車を停めやすく、お子さんの成長などによる増車にも対応できます。

お庭スペースに余裕があれば、ガーデニングやお子さん・ペットの遊び場など、ライフスタイルも広がります。

 

将来売却しやすい

ここまで紹介した要素を満たす土地はほかの人にとっても価値が大きく、何らかの理由で売却する際有利になるのも意外なメリットです。

建物は築年数とともに価値が減少していきますが、魅力的な土地は時間が経っても価格が落ちない可能性が高いです。

人気エリアなら建物が古くても建て替えやリフォーム前提で買う人が多く、土地の価値で高く売却できるケースも。

将来転勤や移住などで売却の可能性がある方は、価値の高い土地に家を建てるのも一つの考え方と言えるでしょう。

 

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■建物に費用を掛けるメリット

大きな総二階建ての建物

 

ハウスメーカーの選択肢が広がる

建物側の費用バランスを重視すると、坪単価の高いハウスメーカーまで選択肢が広がるのは大きなメリットです。

デザインテイストやコンセプトが気に入ったハウスメーカーを見つけやすくなるため、満足度の高い家づくりを目指せます。

予算によっては大手ハウスメーカーも視野に入るので、ブランド力や安心感を重視する方にとっても建物に力を入れるメリットは大きいです。

 

暮らしやすい間取りをつくれる

坪単価の高いハウスメーカーや住宅商品を選ぶと、間取りの自由度がアップして暮らしやすいマイホームを建てられるのもメリットと言えるでしょう。

吹抜け・中庭・スキップフロアなど低価格帯だと難しい間取りも視野に入ると、選択肢が増えて理想の住まいに近づきます。

結果的に家事・生活効率も良くなるので、暮らしやすい家づくりにつながるでしょう。

 

おしゃれなデザイン性

外観・内装ともに費用を掛けるとカラーや素材の選択肢が増え、その分おしゃれなデザインにもこだわれます。

明確な理想デザインが決まっている方は、建物に費用を掛けたほうが満足度を高められるかもしれません。

ただし、ただお金を掛ければおしゃれな家になるわけではない点は注意が必要です。

 

性能の高い家を建てられる

建物にお金を掛けると、耐震性や断熱性など住宅性能をアップさせることができるのもメリットです。

例えば耐震性能を表す「耐震等級」は1~3までの水準があり、下記のような違いがあります。

 

  • 耐震等級1:震度6強から7程度の揺れで倒壊しない耐震強度
  • 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる耐震強度
  • 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる耐震強度

 

耐震等級1は建築基準法で定められた最低限の水準です。阪神淡路大震災や熊本自身など数百年に1度の地震で倒壊しない強度の水準ですが、損傷を受ける可能性があります。

耐震等級2~3は公共施設や消防署などと同じ水準で、大きな地震による損傷が少なく、そのまま暮らし続けられる可能性が高くなります。

また断熱性や気密性といった、住まいの省エネ性能も重要な要素です。

建物に費用を掛ける方が省エネ性能を高めやすく、冷暖房効率が良くなるので将来の光熱費を安く抑えられます。

 

 

 

■土地・建物バランスの上手な考え方

 

①ライフスタイルをイメージする

ライフスタイルに合わせたLDK

適切な土地・建物の価格バランスを見つけるためには、まず理想のライフスタイルをしっかりイメージすることが大切です。

新しい家でどんな暮らしをしたいのか分からないと、土地・建物どちらに費用を掛ければ良いのか分かりません。

お子さんの成長をサポートしたい、利便性の高い都市部で快適に暮したいなど、どんなご要望も大切なヒントになります。

大まかなイメージでもOKなので、まずは「何のために家を建てるのか」「どんな暮らしをしたいのか」考えてみてください。

 

②必要な広さや住環境を考える

ホームパーティーできる広いLDK

理想のライフスタイルがイメージできたら、その実現に必要な条件をリストアップしてみましょう。

例えば「ホームパーティーを開きたい」という目的が見えれば、LDKに必要な広さが分かるはずです。

「通勤時間は1時間以内」なら、土地の選定エリアも絞れますよね。

夢や要望を叶えるための条件をリストアップしていけば、どんな土地・建物が必要なのか分かり失敗を防ぎやすくなります。

 

③土地と建物をセットで考える

建物と土地の価格バランスが取れた注文住宅

前の章で土地と建物それぞれにお金を掛けるメリットを紹介しましたが、実際に価格のバランスを取るにはセットで考えることが重要です。

土地の足りない部分は間取りで補うことができますし、その逆もあり得ます。

土地と建物をそれぞれ単品で考えると連携がとりにくく、費用バランスを取るのも難しくなります。

候補の土地は必ず同時進行でハウスメーカーに相談し、どんな建物がつくれるのか、費用のバランスはどうか確認しましょう。

 

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■まとめ

注文住宅の土地・建物価格の適切なバランスは一人ひとり違います。

ムダな出費を回避し暮らしやすいマイホームを建てるため、土地・建物をセットで考えてみてください。

不動産会社で探すのと同時に、ハウスメーカーに土地探しもセットで頼むのも一つの手です。

 

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