Event
COLUMN
家づくりコラム
注文住宅見積もりの注意点|予算オーバーや相見積もりも解説
マイホームづくりでは常に予算のことも考えなければいけませんが、そのためには見積もりを正確に読み解かなければいけません。
注文住宅の見積書には金額だけでなく、家の仕様や会社の信頼度などたくさんの情報が盛り込まれているのです。
今回は注文住宅見積もりの基本的な流れや内容、チェック時の注意点を詳しく解説します。
コラムを読んでわかること
- 注文住宅の成功・失敗は見積もりにかかっています。
- 予算オーバー・相見積もりなどの対応も覚えておきましょう。
注文住宅の見積もり価格が違う理由
注文住宅は同じ坪数・要望を複数のハウスメーカーに伝えても、同じ金額の見積もりが出てくることはありません。
ハウスメーカーによって見積もり価格が違うのは、主に次のような要素が影響しています。
- 材料や設備のグレード
- 工法の違い
- 断熱・気密・耐震などの性能
- モデルハウス維持や広告宣伝など諸経費
- 職人の手間賃
例えば数店舗の中堅ハウスメーカーと、テレビCMで見かけるような大手ハウスメーカーでは広告宣伝費の規模が違います。
また同じ広さの注文住宅でも、工法や断熱性能など目に見えない部分の差は費用に大きく影響することも。
全ての要素を一つずつここで解説するのは難しいですが、まずは目に見えない部分が見積もり価格に影響していることを把握しておきましょう。
見積もり説明を受けるときは、なんとなく話を聞くのではなく、「何故この金額なのか?」という根拠を質問し把握するよう心がけてください。
注文住宅見積もりの流れ
①要望や予算などをまとめる
注文住宅検討の最初のステップでは、ご家族でマイホームに対する要望について話し合いましょう。
どんな暮らしを実現したいのかが定まっていないと、最初の見積もりと最終金額が大きく変動してしまいます。
最初の段階でなるべく多くの夢や希望が見えていれば、予算との兼ね合いで実現できる範囲も分かりやすいです。
まずはたくさんの要望をリストアップして、そのあと予算を考えて優先順位をつけていくのがおすすめです。
②ハウスメーカー・工務店の情報収集
建てたい家のイメージと予算がある程度見えたら、実現可能なハウスメーカー・工務店の情報収集に取り掛かりましょう。
会社によって得意な間取り・デザインテイストが異なりますので、要望をクリアできるかどうかチェックしてみてください。
③土地を探す
これから土地を購入して家を建てる方は、②と同じくらいのタイミングで取り組むのが良いでしょう。
土地探しには時間がかかるため、なるべく早いタイミングで始めたほうが良い物件を見つけやすくなります。
不動産会社に土地探しを頼む以外に、ハウスメーカー・工務店に依頼する方法もあります。
注文住宅の土地探しについてはこちらのコラムもご覧ください。
④概算見積もりを依頼する
土地と施工店の目星がついたら、要望を伝えて概算見積もりを依頼します。
概算だからと何となく見積もりすると、後で金額が大きく変動して予算オーバーの原因になります。
②で考えた要望や予算をはっきりと伝え、精度の高い概算見積もりを出しましょう。
また概算見積もりをたくさん取り過ぎると、時間を取られて情報の精査も難しくなります。
詳しくは後述しますが、実際に契約しても良いと思える2~3社に依頼して、予算やプランを比較するのが良いでしょう。
⑤一社に絞って詳細見積もりを取る
概算のプランと見積もりが出そろったら、実際にプランを煮詰めて契約へ進む一社に絞り込みます。
複数の会社で詳細見積もりを取るのは、時間・手間の面であまりおすすめできません。
2回目以降の見積もりはプランニング料が発生するケースもあるので、契約しない会社で詳細見積もりを取るのはお金のムダにもなります。
精度の高い概算見積もりを出してもらえば、その時点で頼むべきハウスメーカー・工務店が見えてくるはずです。
信頼できる一社を見つけて、細かくプランを煮詰めていきましょう。
注文住宅の見積もり内容
本体工事費
建物を構成する材料や設備、その組み立てにかかる工賃が本体工事費です。
専門的な内容も多いため一般の方には分かりにくいこともありますが、建材や設備の品番・グレードもしっかりチェックしたいところです。
照明器具や電気工事などは、ハウスメーカーによって付帯工事に含まれることもあるので要注意。
付帯工事費
土地の地盤改良や給排水・電気工事、エアコンやカーテンの取り付けといった、本体以外の費用のことです。
建て直しの場合の解体費用など、建物仕様や土地の状況によって大きく変わることもあるため注意しましょう。
諸費用
確認申請や登記、地鎮祭や上棟式といった、工事以外にかかる費用の項目です。
見積もり総額の5~10%前後になることが多いです。利用する住宅ローンによっては、現金が必要になることもあるので事前確認しておきましょう。
注文住宅の見積もり注意点
要望が盛り込まれているか
注文住宅はオーダーメイドのため、まず見積もりに要望がすべて盛り込まれているか確認しましょう。
仮に見積もり価格が安かったとしても、間取りや設備の要望が漏れていたら意味がありません。
住宅のプランニングは項目が多いため、伝え忘れや担当者のミスで漏れが発生する可能性はあります。
打ち合わせ時にメモを取っておいて、伝えた要望を箇条書きしておくと見積もりのときにチェックしやすくなります。
箇条書きした用紙やメールを担当者と共有しておくのもおすすめです。
実際に暮らすまでの別費用はないか
注文住宅の見積もりは、必ず実際に暮らし始めるまでにかかるトータル費用を確認しましょう。
前述したように注文住宅は本体費用以外にも様々なお金がかかり、見積書にどこまで含まれているかはハウスメーカーによって違います。
見積もり金額が安くても、契約後に追加でかかる費用が多ければ、予算オーバーしてしまう可能性が高いです。
営業マンから見積もり説明を受けるときは、どこまでの費用が含まれているのか必ず質問してみてください。
内訳や仕様が明記されているか
概算・詳細どちらの見積もりでも、費用の内訳や設備・材料の仕様などが明記されていなければ意味がありません。
ハウスメーカーによっては、概算見積もりの段階では床面積に応じた大まかな金額を明示するケースもあります。
しかしこのような概算見積もりでは、どのような家が建つのか確認することができません。
例えばユニットバスやキッチンは、グレードや仕様で100万円以上金額が変わることも多いです。
概算見積もりで詳細な内容が分からないと、詳細見積もりで仕様変更が発生し予算オーバーになるケースも。
なるべく概算段階から細かく見積もりを出してくれるハウスメーカーを選びましょう。
坪単価だけで判断しない
注文住宅では坪単価が目安として使われることが多いですが、それだけで判断するのは危険です。
前述したようにハウスメーカーによって付帯費用がどこまで含まれるか変わるため、同じ坪単価でも中身は違うケースがあるためです。
特に相見積もりで複数の会社を比較する際は、坪単価だけで判断せずしっかり内容を把握してください。
予算オーバーしたらどうする?
見積もり段階で予算オーバーしてしまうと、そのままでは家を建てることができません。
間取りプランや設備のグレードなどを見直し、予算の範囲内までコストダウンする必要があります。
- 間取りのムダを無くして床面積を減らす
- 優先順位の低い設備のグレードを下げる
- シンプルでおしゃれなデザインにする
- DIYできることを探す
予算をただ削っていくと、いざ完成して暮らし始めてから大きな後悔につながる可能性があります。
上記は一例ですが、住み心地を犠牲にせずコストダウンする工夫をしなければいけません。
必要なものと削っても問題ないものを見極め、優先順位を明確にしてコストダウンしましょう。
相見積もりは何社ぐらいがいい
概算見積もりの段階では複数のハウスメーカーに見積もりを取るのが一般的ですが、基本的には2~3社に依頼するのがおすすめ。
たくさん見積もりを取るのも間違いではありませんが、打ち合わせにかかる時間や負担を考えると逆にマイナスになるケースも多いです。
価格の正当性や要望に対する提案は、最初に信頼できるハウスメーカーに絞り込んでおけば2~3社で十分比較できます。
また相見積もりする際は、各ハウスメーカーにその旨を伝えておき、断りづらくなるのを防ぎましょう。
まとめ
注文住宅の見積もりは項目が多く確認が大変ですが、家づくりの成功がかかっていると言っても過言ではありません。
見積もりの流れや注意すべきポイントをしっかり予習しておき、信頼できるハウスメーカーを見つけましょう。
東京・千葉・愛知の注文住宅見積もりは、ネクストハウスグループのアクティブハウスにご相談ください。
フルオーダー注文住宅のほか、坪数で見積もり金額が決まる企画型プランもご用意しています。
分かりやすく理想の家づくりをサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事監修者情報
東京・千葉・愛知の企画型注文住宅 アクティブハウス
建設業許可番号
特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号