家づくりコラム

大は小を兼ねるという言葉がありますが、マイホームはコンパクトに建てるメリットもたくさんあります。

圧迫感や間取り効率など注意すべき点はありますが、上手に設計すればおしゃれで暮らしやすいコンパクトな家にするのも難しくありません。

今回はコンパクトな家のメリット・注意点両面に触れ、対策もあわせて解説します。

後半では実際に30坪以下の小さな家の間取り事例も複数紹介しますので、参考にしてください。

 

コラムを読んでわかること

• コンパクトな家を建てるメリットと注意点
• 30坪以下の間取り図＆費用実例

 

 

 

■コンパクトな家を建てるメリット

 

・コストダウンできる

新築住宅の建築価格は坪単価であらわされることが多く、コンパクトにするほどコストダウンできるのがメリットです。

設備や間取りの工夫でコストダウンするのはなかなか大変ですが、坪単価50万円で2坪減らせば100万円削減できるワケです。

もちろん狭すぎて暮らしにくくなっては本末転倒ですが、ムダなスペースをなくせば効率的にコストダウンできます。

 

・動線効率が良い

コンパクトな家はワンフロアの面積も小さくなるため、効率の良い動線を作りやすいのもメリットの一つ。

広い家は端から端までの移動だけでも長くなりますが、コンパクトな家なら必要なモノにサッと手が届きます。

 

・将来ムダにならない

子育て世帯の方にとって、コンパクトな家はお子さんが巣立った後もムダにならず暮らしやすい点も魅力的。

大きな家に夫婦二人暮らしだと、お掃除やメンテナンスの手間がムダにかかってしまいます。

維持管理がラクなジャストサイズの家なら、少し手を加えるだけで老後まで暮らし続けることもできます。

 

・リフォーム費用や光熱費が安い

床面積が小さいとお部屋の空気量が減るため、冷暖房にかかる光熱費が安く抑えられるのも大きなメリット。

壁紙やフローリングの貼り替え、外壁塗装など面積によって変わるリフォーム費用も安くなります。

小さい家は固定資産税・都市計画税など税制面でも有利なので、長く暮らすほどコストメリットは大きくなります。

 

・土地の選択肢が増える

コンパクトな家は小さい土地にも建てることができますので、選択肢が増え理想の物件を見つけやすいのもうれしいポイントです。

住まいづくりの第一歩である土地探しで悩む方は多いですが、選択肢が多いほど希望条件に見合った土地に出会いやすくなります。

利便性の高い人気エリアが選択肢に入ることも多く、住環境も含めて満足度の高い家づくりにもつながります。

 

・家族のコミュニケーションが増える

物理的な距離感が近くなるコンパクトな家での暮らしは、自然と家族のコミュニケーションが増えるのも意外なメリットと言えるでしょう。

ちいさなお子さんはいつでもパパママと触れ合えるので寂しくありませんし、思春期になっても自然にコミュニケーションを取ることができます。

子育ては広い家の方がラクなイメージがあるかもしれませんが、小さい家で育つメリットも見逃せませんね。

 

■コンパクトな家の注意点

 

・設計難易度が高い

コンパクトな家づくりは必要最小限のスペースにバランス良く間取りを配置する必要があり、プランナーの腕が問われます。

経験の浅いプランナーや施工店に相談してしまうと、暮らしやすい間取りに仕上がらない可能性がある点は要注意。

コンパクトな家を建てる場合は、なるべく実績が多くノウハウを持っているハウスメーカー・工務店に相談しましょう。

 

・音が伝わりやすい

家族同士の距離感が近い反面、生活音が伝わりやすいのもコンパクトな家の注意点です。

リビングと寝室の距離が近く生活時間帯のズレがあると、眠りを妨げるなどのリスクが発生します。

物理的に各部屋を離すことができない時は、間取りの工夫で防音性能を高めるのが効果的です。

例えば寝室が隣同士になる場合、間にクローゼットや廊下を挟むだけでも音の伝わり方が変わります。

音は図面上で分からない要素で、実際に暮らし始めてから後悔することが多いです。コンパクトな家を建てる際は特に注意しましょう。

 

・プライベートスペースが不足しやすい

床面積が限られる家づくりでは、家族それぞれのプライベートスペースの確保も大切なポイントです。

1人1部屋あったとしても、全員がこもりきりの生活では寂しいですよね。

コンパクトな家づくりでは、程よい距離感で自分だけの時間を過ごせるプライベートスペースを考えてみましょう。

例えばリビングの掃き出し窓につながるウッドデッキは、家族の存在を感じながら読書やテレワークをこなせる場所になります。

リビング内にちょっとした間仕切りを作り、デスクを設置するのも人気のアイデア。

最近は

 

・リビングの圧迫感が出やすい

コンパクトな家はリビングの床面積も比例して小さくなることが多いため、圧迫感が出ないように注意しましょう。

床面積を広げることができなくても、圧迫感を軽減して開放的に見せる工夫はたくさんあります。

 

 

上記は一例ですが、同じ床面積でも広々とした印象を与えられるテクニックです。

例えばキッチンやソファの位置から視線が抜ける窓をつくれば、視覚効果でかなり解放感がアップします。

内装やドアを膨張色でまとめるのは、費用をかけずにできるおすすめのテクニック。

広いリビングが作れないときは、間取りとデザインの工夫をいろいろ採り入れてみてください。

 

・収納が不足しやすい

新築住宅の後悔・失敗ポイントとして挙がることが多い収納不足は、コンパクトな家の場合特に注意する必要があります。

居住スペースと収納量のバランスは非常に難しい問題です。収納をつくりすぎるとお部屋が狭くなってしまい、足りなくても物があふれてしまいます。

小さな家の収納不足対策としては、デッドスペースの活用が効果的。

階段下、小屋裏など本来壁や天井で隠れてしまう場所は、床面積を使わず大きな収納を確保できる可能性があります。

壁の厚みやドアの上など、ちょっとしたデッドスペースも活用すれ立派な収納スペースに。

今ある物の断捨離も進めつつ、十分な収納量を確保してください。

 

・家具の収まりが難しい

コンパクトな家は床と壁の面積が少なくなるため、家具配置が難しいことも把握しておきましょう。

また家具を置くことで圧迫感が出るケースも多く、小さな家の場合特に注意が必要です。

対策としては、間取り設計と同時に家具の配置までシミュレーションするのが効果的です。

間取り図の縮尺に合わせて家具を書き込み、スムーズな動線や開放感のあるお部屋を作りましょう。

 

■小さな家の間取り事例

 

事例①：平屋　19.85坪　1490万円

事例詳細⇒冬でも快適に過ごせる断熱性能と家事動線の良い間取り

 

夫婦二人暮らしにジャストフィットの、コンパクトな平屋間取りです。

それぞれの衣類を分けられる寝室のクローゼット、客間やプライベートスペースと多目的に使えるリビング横の和室など、ムダのないレイアウトですね♪

 

事例②：二階建て　28.54坪　1630万円

事例詳細⇒内観・外観共にこだわった、モダンな箱型フォルムのお家

 

28坪のコンパクトな間取りながら、家族が増えてものびのび暮らせるアイデアがたくさん詰まったお住まいです。

間取り効率の良い総二階で、3LDKプラス大型のウォークインクローゼットも実現。

各部屋は最小限にまとめ、リビングとウッドデッキで家族が集まれる設計です。

 

事例③：二階建て　24坪　1447万円

24坪の床面積でも、ムダをなくしていけば3LDKの十分な生活スペースを確保できます。

間仕切りで2LDK⇒3LDKの可変ができ、スタディコーナーはウォークインクローゼットにもなりそうですね。

 

■まとめ

ムダな費用と時間を節約できるコンパクトな間取りは、これからの時代にマッチする家づくりの選択肢です。

どれくらいの広さがちょうど良いかはライフスタイルによって変わりますが、ジャストサイズなマイホームプランを考えてみましょう。

 

愛知・東京・千葉で家づくりをご検討際は、私たちアクティブハウスにご相談ください。

ネクストハウスグループとして培った豊富な経験・ノウハウを基に、コンパクトでも暮らしやすくおしゃれな家をご提案いたします。

各地にモデルハウスもございますので、ぜひお気軽にご来場ください。