家づくりコラム

新築住宅のコンセント位置を決めるポイントについて、詳しくお伝えしていきます。

 

マンションやアパートなどに住んでいて、必要な位置にコンセントがなく延長コードを利用した経験はありませんか？

またコンセントの数が足りなくて、危険とわかっていながら、たこ足配線を常用する場合もあるでしょう。

 

せっかく新築を建てるなら、このようなことがないよう必要な位置にコンセントを取り付けて、生活を便利にしていきましょう。

 

コンセントの位置を決める際に、大きく影響するのがライフスタイルや各部屋のレイアウトです。

• ベッドや収納家具などを、どのようにレイアウトするのか
• 寝る時に携帯の充電は枕元でしたいのか
• キッチン家電をどこで利用するのか
• 玄関周りに飾り付けなどをしたいのか
• アイロンがけはどこでするのか
• 掃除機の種類

家電品を利用するパターンを全て考慮して、コンセントの位置を決めていきましょう。

新築住宅を計画中の方は、ぜひ参考にしてください。

 

コラムを読んでわかること

• 間取り別に、コンセントが必要な家電とはどのような物があるのか
• テレビ周りにはいくつのコンセントが必要なのか、その対処法
• 屋外に付けたコンセントの防犯対策

 

 

 

 

【新築住宅】コンセントの位置を決める時のポイント​

コンセントの位置を決めるポイントを、家の各スペースごとにお伝えしていきます。

生活スタイルと照らし合わせながらご覧ください。

 

リビングのテレビ​

リビングのテレビ周りには、テレビ以外の家電品も多く集まるので、たくさんのコンセントが必要です。

• インターネットのモデム
• Wi-Fiルーター
• DVDやブルーレイレコーダー
• スピーカー
• ゲーム機器（充電）

ご家庭によっては、更に多くの電源が必要な場合もあります。

全てをコンセントでまかなうのは難しい場所なので、電源タップなどを利用していきましょう。

 

テレビ裏のコンセント位置は、テレビ台の少し上あたりに設置するとスッキリします。

テレビ台を壁にぴったりと付けることができますし、高さがあると作業も楽にこなせます。

 

また、リビングで利用する家電は、スタンドライトや、エアコン、空気清浄機、暖房機器、扇風機、掃除機、アイロンなどです。

常に利用するわけではないので、テレビ周辺とは別に2口のコンセントが2カ所あれば十分です。

ソファやチェストなどの配置を整えて、コンセントの位置を決めていきましょう。

 

さらにお掃除ロボットを利用する場合は、充電台をリビングダイニングに設置するのがおすすめです。

機種にもよりますがWi-Fiが届きやすい場所、ロボット掃除機をメインで利用する場所に充電台を付けておくと、ロボット掃除機がスムーズに働きます。

脚のついたチェストやテレビ台、ソファの下などに充電台を設置すると、お掃除ロボットがすっぽりと入るので生活感を隠せます。

 

キッチン周り​

キッチン周りも家電品を多く使うので、コンセントの配置は重要です。

キッチン家電の中でも利用頻度が多く固定したまま利用するのもは、その分のコンセントを確保しておきましょう。

例えばレンジやトースター、炊飯器やコーヒーメーカーなどです。

ウォーターサーバーなどの設置位置も決めておきましょう。

 

またキッチンカウンターなどで利用する家電品もあります。

ジューサー、フードカッター、ミキサー、ミルサーなどです。

使いやすいように、カウンンターの側面や、カウンターの立ち上がり部分などにコンセントを作っておきましょう。

 

ダイニング​

ダイニングでは、食事をする際に利用する家電のコンセントを作っておきましょう。

ホットプレートや卓上用IHコンロなど、利用しやすい場所にコンセントを設置しておくと便利です。

 

まずはダイニングテーブルのレイアウトを定めて、コンセントの位置を決めていきましょう。

キッチンカウンターとダイニングテーブルを付けて配置する場合は、キッチンカウンターの側面にコンセントをつけるのもおすすめです。

 

ダイニングテーブル付近の床に直接コンセントを付ける方法もありますが、どうしても段差はできるので、コンセントを利用していない間も目立ってしまいます。

掃除機が掛けにくかったり、つまづきの原因になり兼ねません。

デメリットも理解した上で取り入れていきましょう。

 

ダイニングテーブル周りに2口コンセントを1つ設置しておくと、食事の面だけでなく、スマホの充電やパソコン作業をする時にも役立ちます。

 

玄関​

玄関周りでコンセントを必要とする物は、クリスマスツリーなどの装飾や、消臭器などです。

電源の必要性は比較的少ない場所なので、靴箱の上に2口コンセントを1つ設置しておけば十分でしょう。

 

またシューズクローゼットの中にもコンセントを取り付けておきましょう。

電動自転車の充電や、工具の充電、掃除をする際に便利です。

 

寝室（スマートフォンの充電場）​

寝室でコンセントを必要とするものは、携帯の充電・掃除機・電気スタンド・布団乾燥機・電気毛布・空気清浄機・加湿器などです。

以外に多いと思われるかもしれませんが、同時に利用するわけではないので、対面する壁に2口コンセントを2カ所、ベッドの枕元辺りに1カ所あれば十分です。

 

また、コンセントの設置場所を考える前に、ベッドの配置を決めておきましょう。

ベッドの位置が定まったら、電気スタンドや空気清浄機などの配置も自然と決まるはずです。

それぞれが利用しやすい位置にコンセントを付けることで、コードを長く引く必要がなくなります。

 

洗面・脱衣室

洗面・脱衣室でコンセントを必要とするものは、ドライヤー・掃除機・除湿器・洗濯機・乾燥機・電気歯ブラシ・電気シェーバー・壁付け扇風機・ヒーターなどです。

洗面台にコンセントが設置されている物も多いので、洗面台の鏡を見ながら利用する電化製品はそちらで賄えるのか確認してください。

 

洗濯機のコンセントは、床から105～110㎝の位置に取りつけましょう。

一般的な洗濯機であれば、縦型でもドラム式でも対応が可能です。

洗濯機を設置するのに必要なコンセントは1つですが、乾燥機や壁付け扇風機などの利用があるかもしれないので、2口は用意しておきましょう。

 

屋外​

​屋外でコンセントを必要とするものは、高圧洗浄機・芝刈り機・照明・防犯カメラ・電動自転車の充電などです。

屋外のコンセントは家族以外でも利用することが可能なので、防犯対策として施錠できるタイプのカバーを付けることもできます。

またコンセントが雨に濡れないよう、カバーを付けておきましょう。

 

コンセントを設置する数の目安​

コンセントの数は2畳に2口コンセントを1つ設置するのが目安です。

6畳なら3カ所、8畳なら4カ所を目安にしていきましょう。

 

これはあくまでも目安なので、ご家庭のライフスタイルに合わせてコンセントの数を決める必要があります。

使っていないコンセントがあっても、基本的に生活の邪魔にはならないので、迷ったら多めに設置しておきましょう。

​

コンセントの位置や数の変更はどの段階まで可能なのか​

コンセントの数や位置の変更は、住宅施工が始まっても、早い段階であれば対応可能な場合もあります。

コンセントの配線は、壁や天井などを伝って繋がれるので、天井や壁が骨ぐみ状態であれば間に合うかもしれません。

 

工程によっては別料金がかかることもありますが、大切な新築住宅ですからできる限り希望を形にしたいと思うのは当然です。

コンセントの数や位置を変更したいと思ったら、できるだけ早く工務店に相談してみましょう。

​

まとめ​

新築住宅のコンセントを決める際の、位置や数についてお伝えしてきました。

家の間取りが決まったら、大きな家具の配置を定めて、レイアウトを整えていきましょう。

 

コンセントの数が十分であっても使いにくい位置にあったり、大きな家具に隠れていては利用されなくなります。

生活スタイルにあわせてコンセントを設置することで、生活のしやすさが大きく変わってきます。

快適な生活のために、コンセントの位置をしっかりと検討してみましょう。

 

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