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家づくりコラム
吹き抜けの「寒い」お悩み対策方法|間取りや設備の工夫ポイント
おしゃれな吹き抜けは人気の間取りですが、「寒いのが気になる…」と心配な方も多いのではないでしょうか。
実際に空間の容積が大きいことで、空調の効きが良くないと感じられてしまうケースがあります。
そこで本記事では、「吹き抜けの寒さ対策方法」について詳しくご紹介します。
これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント
- 吹き抜けが寒くなってしまう原因をチェックしましょう。
- おすすめの間取り方法や、設備計画に活かしましょう。
- アクティブハウスは、将来を見据えたZEH基準の家に対応しています。
Contents
吹き抜けが「寒い」と言われる理由
吹き抜けは広々とした大空間の間取りで、スタイリッシュな雰囲気がおしゃれで人気があります。
しかし空間の容積が大きい分、「寒い」と感じられることも多いのが課題です。
その理由としては、主に下記の点が挙げられます。
- 暖かい空気は上部に滞留しやすい性質がある
- 住宅の断熱性能が不足している
- 空間の広さに暖房器具の性能が見合っていない
暖かい空気は軽いので、自然と吹き抜けの上部に移動してしまいます。
そのため居住空間である下の階が冷えやすくなり、特に吹き抜けでは高い天井部分に熱が集中しやすいのがデメリットです。
また吹き抜けにはガラス窓等の大きな開口部が設けられている場合があり、断熱性能が不十分だと外気の影響を受けやすくなります。
そして窓から熱が逃げたり冷気が侵入したりすることで、寒さが増してしまう場合があります。
こういった事情から、適切な対策を講じて快適な住空間を維持する必要があるのです。
吹き抜けの寒さ対策①間取り
ここでは、「間取り」に関する吹き抜けの寒さ対策についてご紹介します。
家のデザインや快適性に大きな影響を与えるポイントなので、しっかりとした計画が求められます。
間取りをリフォーム等で変更するのには大きな負担が掛かってしまうため、できれば新築時に納得のいくプランを立てておきましょう。
ハーフ吹き抜けにする
吹き抜けを完全に広く取らず、一部だけを吹き抜けにする「ハーフ吹き抜け」を採用することで、吹き抜け特有の寒さを軽減できます。
一般的な吹き抜けは5~6mですが、ハーフ吹き抜けの場合には3.5~4m程度の天井高さに設定することが多いです。
これにより空間の開放感を保ちながら暖房効率を高められ、暖房の負担を軽減できます。
またハーフ吹き抜けは、スキップフロアや床下収納と組み合わせることもあります。
これにより空間の中に変化が生まれるため、オリジナリティのある間取りにしたい場合におすすめです。
吹き抜け部分を小さくする
吹き抜けの面積を大きく取るほど、暖房効率が低下してしまいます。
そのため面積をコンパクトに抑えることで、暖気のロスを減らして寒さを感じにくくするのがおすすめです。
具体的には、リビングの一部やダイニングエリアのみといった2~3畳程度のスペースにする方法があります。
ただしコンパクトな吹き抜けは、開放感や空間の広がり感が少なくなってしまう場合があるため注意が必要です。
部屋のどの場所に吹き抜けを設けるかは、専門業者と相談して決めるのがおすすめです。
ライフスタイルやご希望のデザインによっても計画方法は多種多様なので、間取り設計の段階でよく検討しましょう。
南向きに配置する
吹き抜けを住宅の南側に配置することで、日中の自然光を効果的に取り入れられます。
太陽の熱エネルギーによって室内温度が上がりやすくなり、寒さ対策にもつながるのがメリットです。
明るさと暖かさの両方が得られるため、暖房費の節約や快適な居住空間が実現します。
ただし窓ガラスの断熱性能を高める等、熱が逃げないような工夫を行うようにしましょう。
リビング以外の吹き抜けにする
リビングは家族が長時間過ごす場所であり、暖かさが求められます。
そのため、例えば階段や玄関ホールといった別のスペース吹き抜けにすることで、寒さの影響を受けにくくする工夫も有効です。
日常的に寒さを感じやすい居住スペースを避けることで、冷暖房費の効率化が図れます。
吹き抜けの寒さ対策②設備
ここでは、「設備」に関する吹き抜けの寒さ対策についてご紹介します。
シーリングファンの設置
吹き抜けの上部に滞留しやすい暖かい空気を下に循環させるためには、シーリングファンの設置が効果的です。
羽根を逆回転させれば下降気流も起こせるので、夏場でも快適に使用できます。
見た目がおしゃれなだけでなく、室内の温度を均一に保つのにもおすすめです。
ただし照明器具や空調設備との干渉を考慮する必要があるため、メーカーや工務店に相談して計画しましょう。
床暖房の導入
足元から直接暖める床暖房は、吹き抜けの寒さ対策として特に有効です。
吹き抜け部分で暖気が上昇してしまっても、足元が暖かければ体感温度が上がるため快適に過ごせます。
エアコンのような空気の乾燥が起こりにくく、部屋全体を均一に暖めるのにぴったりです。
特に小さなお子さまやペットのいるご家庭では、安全対策としても導入が広がっています。
主に、居住スペースであるリビングやダイニングに導入するのがおすすめです。
気密性・断熱性を高める
吹き抜けの寒さを根本的に解決するには、住宅全体の気密性や断熱性を向上させることが重要です。
具体的には断熱材や高性能窓の使用により、熱損失を大幅に削減できます。
ある程度の初期費用は掛かりますが、冷暖房費の節約にもつながるため長期的にみるとコストパフォーマンスが良いと言えます。
間仕切りの設置
吹き抜け部分を部分的に区切れるようにすることで、暖気のロスを減らして寒さを軽減できます。
例えばガラスパーティションや引き戸を設置すると、デザイン性を保ちながら冷暖房効率を向上させることが可能です。
特にリビング階段やホールと接している吹き抜けの場合には、適宜扉を設置することで空調の効きが良くなります。
コンセントを多めに設置する
吹き抜けでは、暖房器具や加湿器、サーキュレーターなどを活用することがあります。
そのため、コンセントを多めに設置しておくことで利便性が向上します。
コンセントがあれば電気設備が増えても対応可能で、寒い時期に多くの機器を使う際に困りません。
最近では住宅でも床用コンセントやマルチメディアコンセントが普及しているので、使用状況やシーンに応じて使い分けましょう。
できれば壁や床など、複数の箇所に設置しておくと便利です。
まとめ|吹き抜けは寒さ対策が重要
吹き抜け空間はおしゃれでデザイン性の高い間取りになるため、新築で人気が広がっています。
しかし寒いと感じられるケースもあるので、間取りや設備には工夫が必要です。
本記事でご紹介した方法を参考に、ぜひ快適な吹き抜け計画を実現してみましょう。
もし不明な点や不安に感じる点があれば、お気軽にプロにご相談してみてください。
関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方はアクティブハウスにご相談ください
関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方は、アクティブハウスにご相談ください。
アクティブハウスは、高気密・高断熱・高遮熱仕様のお家をご提案しております。
2030年に義務化が予定されている省エネ基準に適合し、ZEH基準の家が基準です。
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記事監修者情報
東京・千葉・愛知の企画型注文住宅 アクティブハウス
建設業許可番号
特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号