Event
COLUMN
家づくりコラム
「勝手口はいらなかった」と感じる理由|設置がおすすめなケースも紹介

従来までの間取りでは、キッチン横に勝手口を設けるのが一般的でした。
しかし最近では「勝手口はいらなかった」という声も聞かれ、設置しない間取りも増えています。
そこで本記事では、勝手口がおすすめなケースやよくある失敗例についてご紹介していきます。
これから新築計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
このコラムのポイント
- 「勝手口はいらなかった」という声の理由をチェックしましょう。
- 勝手口の設置がおすすめなケースを知り、間取りに活かしましょう。
- アクティブハウスは、将来を見据えたZEH基準の家に対応しています。
Contents
勝手口の設置は少数派に?

最近の住宅設計では、キッチンに勝手口を付けない間取りが増えてきています。
勝手口は外部からの侵入経路となってしまうため、防犯上の理由から設置を控える傾向があるのです。
またそれだけでなく、高断熱・高気密を妨げる要因として避けられることもあります。
そのため設計の際には、勝手口をどのように住まいの利便性と機能性を両立させるかをよく検討する必要があります。
勝手口がいらなかったと感じる理由①機能・費用面

ここでは機能・費用面で「勝手口はいらなかった」と感じてしまう理由についてご紹介します。
断熱性能が下がる
勝手口を設置するとドアや窓枠から外気が入りやすくなるため、室内の断熱性能が低下することがあります。
これにより冬場の暖房効率が悪くなり、冷暖房費が上がってしまうのがデメリットです。
特にエネルギーコストを抑えたい場合、勝手口の設置には注意が必要です。
気密性の高いドアを採用する場合でも、開口部の設置自体が冷暖房効率を低下させるリスクがあります。
空き巣の危険性が増える
勝手口は一般的に人通りのある場所からは目に付きにくい位置に設置されることが多いため、空き巣の侵入経路となってしまうリスクが高まります。
そして玄関等の出入口に比べて、強固なロックが施されていない場合もあります。
防犯性を高めるためには防犯ガラスや二重ロックなどの対策が有効ですが、その分費用が掛かってしまうのがデメリットです。
設置やメンテナンス費用が掛かる
勝手口を設置するには、ドア自体の費用だけでなく設置工事や断熱性、防犯性を高めるための追加費用が必要です。
またドアやシーリング材が劣化すると気密性や断熱性が低下するため、定期的なメンテナンスも求められます。
場合によってはヒンジやロックの修理・交換も必要となり、費用がかさんでしまいます。
こうした点から、勝手口を設置しないことで初期設置費用や長期的なメンテナンスコストを節約したいというケースが増えているのです。
勝手口がいらなかったと感じる理由②使い勝手

ここでは、使い勝手の面で「勝手口はいらなかった」と感じてしまう理由についてご紹介します。
駐車場からの動線が良くない
勝手口はキッチンや家の裏手に設置されることが多いですが、駐車場からの動線が良くない場合があります。
特に米や飲料水といった重い荷物を運ぶ際に、駐車場とキッチンの勝手口が離れていると不便です。
このような場合、玄関からキッチンに直接入れる動線や収納スペースを設けた方が、勝手口よりも効率的になります。
例えば玄関からパントリーを通ってキッチンに抜けられる間取りにすれば、パントリーに直接物を収納できて便利です。
動線の良さは日常生活の快適さに直結するため、駐車場からキッチンへのアクセスを考慮した間取りを検討しましょう。
リビング掃き出し窓から外に出られる
最近の住宅設計ではリビングに大きな掃き出し窓が設置されていることが多く、この窓から直接外に出られます。
そのため、特にリビングとキッチンの距離が近い場合には勝手口の必要性が薄れてしまうのです。
庭やテラスへのアクセスがリビングの掃き出し窓で十分に賄える場合、キッチンに勝手口を設けるメリットが減少します。
外に洗濯物を干さない
生活スタイルの変化により、外に洗濯物を干さない家庭が増えています。
共働きの忙しい家庭では、浴室乾燥機や室内干し用のスペースを利用して夜の時間帯に洗濯をした方が効率的です。
また都市部や花粉・排気ガスの影響を受けやすい地域では、室内干しの方が効率的で清潔とされることも多いです。
勝手口がおすすめなケース

「勝手口はいらない」という声がある一方で、勝手口を設置した方が利便性が高まる場合もあります。
主なケースを知っておくことで、ご自宅の間取り計画に活かしてみてください。
生ゴミを外に出したい
キッチンでは調理中に生ゴミが発生しますが、勝手口があれば手軽に外のゴミ箱に捨てられます。
この動線の確保は、キッチン内の衛生状態を保つためにも重要です。
注意点としては、勝手口周辺の清掃を定期的に行うことが求められます。
また生ゴミから虫や臭いの問題が発生する可能性があるため、ゴミ箱や生ゴミ処理機を設置する等の工夫を行いましょう。
これにより、不快な要素を防ぎながら衛生的に生ゴミを処理できます。
キッチンの通風を良くしたい
勝手口からは調理中に発生する蒸気やにおいを効率的に外に排出できるため、キッチン内の空気の質を改善できます。
特に調理中の煙等が気になる方にとっては、勝手口があることで迅速に換気できるのがメリットです。
通風を良くするためには、勝手口を他の窓と対角線上に配置しましょう。
また勝手口を開けた際に外部から小さな虫や埃が侵入しないよう、網戸の設置を検討するのもおすすめです。
ペットを飼っている
勝手口から外に出入りしやすくなることで、犬の散歩の際に手間が減るのがメリットです。
また勝手口周辺を土間にしておけば、ペットを家の中に入れる際にも足を洗いやすくなります。
しかし注意すべき点としては、勝手口のセキュリティが挙げられます。
勝手口を開けていると勝手に外に飛び出してしまうリスクがあるため、ロック機能や施錠の工夫を行うことが必要です。
逆に猫等のぺットを自由に出入りさせたい場合には、必要に応じてペット用の扉が付いたタイプを選ぶのがおすすめです。
動線を良くしたい
勝手口からスムーズに出入りできると、生活動線が格段に便利になります。
具体的には勝手口から宅配便の受け取りをしたり、庭の手入れを行ったりすることが可能です。
ただし勝手口を設置する際には、動線の確保だけでなく家全体の動線を考慮するようにしましょう。
勝手口が他の出入口と重複しないように配置することで、スムーズな動線計画を実現しやすくなります。
まとめ|勝手口の設置はよく検討しよう

勝手口を設置すると便利な点が多いですが、断熱性や防犯性といったリスクから避けられる場合もあります。
設置の有無はライフスタイルや予算によっても異なるので、それぞれの生活に合わせて選ぶのがおすすめです。
もし不明な点や不安に感じる点があれば、お気軽にプロにご相談してみてください。
関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方はアクティブハウスにご相談ください

関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方は、アクティブハウスにご相談ください。
アクティブハウスは、高気密・高断熱・高遮熱仕様のお家をご提案しております。
2030年に義務化が予定されている省エネ基準に適合し、ZEH基準の家が基準です。
アクティブハウスの企画型注文住宅については、ぜひ以下のフォームから資料をご請求ください。
記事監修者情報
東京・千葉・愛知の企画型注文住宅 アクティブハウス
建設業許可番号
特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号