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家づくりコラム
ローコスト住宅で高気密・高断熱は実現可能|実現するためのポイントを徹底解説
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「ローコスト住宅で高気密・高断熱を実現できるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
電気代を抑えつつ1年中快適に、そして健康的に暮らすためには、高気密・高断熱が重要です。
そこで今回は、ローコスト住宅でも高気密・高断熱を実現できることをお伝えし、実現するには具体的にどのようなポイントを押さえておく必要があるのかを解説します。
コストを抑えた高気密・高断熱のお家をご希望の方は、ぜひ最後までご覧ください。
このコラムのポイント
- ローコスト住宅でも、高気密・高断熱のお家は実現できます。
- ローコスト住宅を高気密・高断熱にすべき理由を紹介します。
- 高気密・高断熱のお家づくりでは、住宅会社の標準仕様や断熱仕様、適切な換気計画などを確認する必要があります。
- アクティブハウスは、将来を見据えたZEH基準の家に対応しています。
Contents
ローコスト住宅でも高気密・高断熱は実現できる
住宅会社によりますが、ローコスト住宅でも高気密・高断熱を実現できます。
ローコスト住宅には、注文住宅の性能はそのまま、お家のスタイルやデザイン、間取りをパターン化してローコストを実現しているものがあるからです。
パターン化することで、打ち合わせや設計にかかるコストや仕入れコストの低減につながります。
ただし、住宅性能を抑えてローコストを実現する住宅会社もゼロではないため、標準仕様を確認することなどが重要です。
>関連コラム:お金がないのに家を建てることはできる?頭金・貯金0の場合
ローコスト住宅が安い理由は以下の動画で詳しく解説しているので、気になる方はあわせてご覧ください。
ローコスト住宅を高気密・高断熱にすべき理由
ローコスト住宅で、高気密・高断熱にこだわるべき理由は以下のとおりです。
- 未来を見据えた家づくり
- 1年中快適な暮らし
- 電気代の削減
- ヒートショックの防止
「コストは抑えたいけど後悔はしたくない」とお考えの方は、ぜひご確認ください。
未来を見据えた家づくり
政府は、「2030年度以降の新築住宅は、ZEH水準の省エネ性能の確保を目指す」といった目標を掲げています。
ZEH水準は、断熱性能でいうと外皮平均熱貫流率(UA値)が0.6以下(6地域)のことです。
UA値が低いほど少ないエネルギーで夏は涼しく、冬は暖かい快適で経済的な暮らしを実現しやすくなります。
2025年4月からは現行の省エネ基準(UA値0.87以下)が、2030年4月までにはUA値0.6以下のZEH水準が義務化される予定です。
今後お家を建てるなら、「旧耐震基準の家」のように扱われないよう、ZEH水準(UA値0.6以下)への適合をおすすめします。
1年中快適な暮らし
高気密・高断熱のお家では住宅内外の熱の移動を抑えられるため、1年中快適な暮らしを実現しやすくなります。
気密性や断熱性が低いと、たとえば冬は暖めた空気が外に逃げ、冷たい外気が室内に侵入してしまいます。
高気密・高断熱なら冬は暖めた空気が外に逃げず、夏は外の熱気が室内に入りにくいため、エアコンがよく効いて快適な暮らしが可能です。
電気代の削減
高気密・高断熱のお家はエアコンが効きやすいため、電気代の削減も期待できます。
極端ですが、気密性・断熱性の低いお家は、窓や玄関をあけたままエアコンを運転しているようなイメージです。
反対に高気密・高断熱のお家は水筒のようなもので、暖かさや冷たさを維持しやすいため冷暖房に使うエネルギーを抑えられます。
高気密・高断熱の実現にコストがかかる場合でも、電気代の削減効果をあわせて考慮しましょう。
ヒートショックの防止
高気密・高断熱にすべき理由は、健康的な暮らしを実現できることにもあります。
特に問題となっているのは、お家の中の急激な温度変化によって血圧が急変するヒートショックです。
冬場、暖かいリビングから寒い脱衣室に移動すると血圧が上がり、冷えた体のまま暑いお風呂に入浴すると血圧は下がります。
血圧の急激な変化が心臓に大きな負担となり、失神や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあります。
高気密・高断熱住宅なら暖かい空気・熱が窓や壁に流れずお家全体を暖めやすいため、ヒートショックの防止が可能です。
また、断熱性が低いと窓が結露しやすく、カビが発生すると同時に「カビを食べるダニ」も増え、ハウスダストに悩まされることがあります。
高気密・高断熱のローコスト住宅をつくるポイント
高気密・高断熱のローコスト住宅をつくる際に、押さえておきたいポイントを紹介します。
- 標準仕様(気密・断熱性能)
- 断熱材の種類
- 窓の断熱仕様
- サッシの仕様
- 高気密・高断熱を実現する施工品質
- 適切な換気計画
後悔を防ぐために欠かせないポイントなので、ぜひご確認ください。
標準仕様(気密・断熱性能)
住宅会社を選ぶときは、高気密・高断熱が標準仕様かどうかを確認することが大切です。
標準仕様でない場合、高気密・高断熱を実現するために追加の費用がかかる可能性があります。
提示されている標準価格から高くなる原因になるので、標準仕様の水準は確かめておきましょう。
断熱材の種類
住宅の断熱性能は、天井や壁、床などに詰める断熱材の種類に影響されます。
断熱材の種類は多く、それぞれの特性や施工しやすさは多様なので、断熱材選びは容易ではありません。
住宅会社とよく相談しながら、後悔ないように選びましょう。
なお、ローコスト住宅に通常多いのは、グラスウールやロックウールといった繊維系の断熱材です。
窓の断熱仕様
窓は気密・断熱の最大の弱点と言われることがあるほど、高気密・高断熱を実現するために注意すべき存在です。
窓の断熱性を上げるためには、ガラスを二重(ペアガラス)、三重(トリプルガラス)に増やして、熱が移動しにくい層をつくります。
単板ガラスの断熱性は低いので、高気密・高断熱住宅を目指すなら少なくとも複層ガラスにすることをおすすめします。
サッシの仕様
窓の断熱性は、ガラスだけでなくサッシの仕様に大きく影響されます。
断熱性はアルミサッシが最も低く、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシの順に高くなります。
高気密・高断熱を目指すなら、アルミ樹脂複合サッシか樹脂サッシがおすすめです。
断熱性が高いとコストも高くなるため、住宅会社とよく相談してどのサッシを選ぶか検討してください。
高気密・高断熱を実現する施工品質
高気密・高断熱は、施工して初めて実現します。
断熱材を詰める際に隙間が多いなど、施工品質が低ければ設計どおりの気密・断熱性能は発揮できません。
隙間が多いと、設計上の断熱性が高くても隙間から住宅内外の空気が出入りしてしまいます。
高気密・高断熱のローコスト住宅は、設計と施工の掛け算で実現するといった認識が重要です。
>関連コラム:おしゃれなローコスト住宅のハウスメーカー選び|千葉の規格・注文住宅
適切な換気計画
快適で健康的な暮らしを実現するためには、高気密・高断熱とあわせて適切な換気計画が必要です。
高気密・高断熱だけでは室内の空気が自然には入れ替わらないため、臭いや二酸化炭素が室内にこもり、湿度が高くカビも発生しやすくなります。
そのため、高気密・高断熱であるほど「気持ち悪い」と感じやすくなります。
なお、高気密であるからこそ自然換気に影響されず、計画的な換気が可能です。
高気密・高断熱のローコスト住宅に関するQ&A
高気密・高断熱のローコスト住宅に関し、よくいただくご質問にお答えします。
高気密高断熱が必要ないと聞きましたが、本当ですか?
お住まいの地域や暮らし方、価値観などにより、高気密・高断熱を必要ないと感じる方もゼロではありません。
しかし、2030年度までには少なくともZEH水準の断熱性能がなければお家を建てられなくなる予定です。
ローコスト住宅のUA値はいくつですか?
ローコスト住宅に限らず、住宅の外皮平均熱貫流率(UA値)は、使用する断熱材や大きさなど断熱仕様によって異なります。
UA値は住宅会社と相談しながら決めるため、断熱性能(UA値)にご希望がある場合は住宅会社にご相ください。
住宅会社によってはUA値の標準仕様を定めているので、住宅会社を選ぶときは参考にするとよいでしょう。
ローコスト住宅の断熱等級はいくつが標準ですか?
住宅会社によって、標準としている断熱等級は異なります。
また、断熱等級(住宅性能評価書)の取得が前提ではなく、標準が設定されていない場合も少なくありません。
断熱等級の取得をご希望の場合は、住宅会社にご相談ください。
なお、現行基準では断熱等級4が最低等級で、断熱等級7が最高等級です。
高気密・高断熱の平屋をローコストで建てられますか?
高気密・高断熱の平屋をローコストで建てることは可能です。
ただし、基礎や屋根の面積が広いことなどから、2階建ての住宅とは異なる配慮が必要な場合があります。
ローコスト住宅は何年くらい持ちますか?
ローコスト住宅であるから寿命が短いといった関係はありません。
一般的な注文住宅と同様に、防蟻や防水、通気、換気といった住宅の劣化対策についてコストを抑えると、寿命が短くなる可能性があります。
ローコスト住宅の寿命については、以下のコラムで詳しく解説しています。
>関連コラム:【ローコスト住宅は何年住める?】20年後も住めるのか、疑問や不安を解消します!
中古戸建てとローコスト新築ではどちらのほうが断熱性は高いですか?
仕様や劣化の程度、リフォームの有無などによるため、一概に優劣をつけられるものではありません。
しかし、住宅の断熱性は、技術や基準の両面からみて建築時期が古いほど劣る傾向にあります。
したがって、一般的には新築のローコスト住宅のほうが高いと考えられます。
まとめ|高気密・高断熱のローコスト住宅で快適な暮らしを
ローコスト住宅でも、高気密・高断熱のお家を実現できます。
快適な暮らしを実現するには、断熱仕様を十分に検討し、施工品質の高い住宅会社に相談することが重要です。
高気密・高断熱に対応した住宅会社と一緒に、適正なコストで快適な高気密・高断熱住宅を実現しましょう。
関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方はアクティブハウスにご相談ください
関東・東海エリアで高気密・高断熱のローコスト住宅をご希望の方は、アクティブハウスにご相談ください。
アクティブハウスは、高気密・高断熱・高遮熱仕様のお家をご提案しております。
2030年に義務化が予定されている省エネ基準に適合し、ZEH基準の家が基準です。
アクティブハウスの企画型注文住宅については、ぜひ以下のフォームから資料をご請求ください。
記事監修者情報
東京・千葉・愛知の企画型注文住宅 アクティブハウス
建設業許可番号
特定建設業許可 許可番号 国土交通大臣許可(特-1)第25561 号